国際工芸美術館整備工事の施工者を決める入札が不自然に進められています。
この工事の施工者を決める入札は、当初今年の3月31日に、町田市内施工会社との共同企業体とすることを条件に、予定価格23.3億円(建築工事のみ)で、開札日を5月17日として公告されました。
それが、突如5月15日に「最低入札参加者数1者を欠いた(申し込み企業が全て辞退)ため中止」と発表されました。
申し込み企業辞退の理由は、町田市の予定価格では実際に工事に必要な金額が納まらないことが主要因でしたが、地元施工会社が工事に反対する市民らの声に同調してくれていることも考えられます。
しかしこれもまた突如、わずか4日後の5月19日に、予定価格は当初のまま、町田市内施工会社との共同企業体とする条件だけが外され、開札日を6月16日として再度公告されました。
5月19日の公告には不可解な点がいくつもあります。
地元町田市内施工会社を外して発注するということは、本来考えられません。
申し込み企業が全て辞退しているにもかかわらず、同じ予定価格で入札をやり直すなどということは、通常はあり得ません。
開札日が町田市の6月議会での施工者の承認にギリギリ間に合うように設定されています。市役所の主導で、どこかの大手施工会社と事前に話がついているようなことがないことを願います。
公告の入札参加条件に経営事項審査結果の総合評定値が「1150点以上」とありますが、町田市内施工会社でこれを満たすところはありません。それを承知で、次の項であたかも町田市内業者も単独で参加できるかのように書かれていることは非常に問題です。行政がこのような重要文書でケアレスミスをすることは考えられません。大きな意図を感じざるを得ません。
私たちの大切な税金が、市民が望まない事業に、不可解な手続きで、無駄に費やされることのないよう、市民全体で入札の経過に注目してしっかりと監視しましょう!
入札の関連資料はこちらからダウンロードできます。
▶5月15日 入札中止のおしらせ
▶5月19日 2回目の入札公告
入札情報原本は、こちらの「東京都電子自治体共同運営 電子調達サービス」サイト内「入札情報」から検索してご覧いただけます。
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